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08 2019



ドーム映像作品「HIRUKO」いよいよ明日公開です。
いや〜 ここまで来るのは長かった。
最初に企画を立ててから1年以上、
こんな本格的な映像作品を作るのは初めてで、戸惑うことと学ぶことの連続だった。
実にいろんなことがあり、まだ振り返る余力もない。

結果として素晴らしい作品になり、
どこに出しても恥ずかしくない、誇りに思えるようなものになった。
舞踏という捉えがたいものに、新しい光を当て、
「舞踏のフタをあけてくれた」という感想も出るほど、
舞踊にとっても映像にとっても画期的なものになった。
試写を観た押井監督も「びっくりした」と感服。
時間をかけて今後は様々な方向に言説は広がっていくだろう。
正直すこし高級すぎるかもしれない。時代には早すぎるかもしれない。
でも必ずや観た人に何ものかをもたらすだろう。

語り始めればきりがない。
霊性をまともに追求した素直で真摯な、宇宙的で美しい作品です。
私の踊りを「まるで銀河で踊っているようだ」と言った人もいます(えへへ)

チケットの売れ行きはいいとは言えません。
平日ということもあり、また私たちに知名度がないこともあり、
全力を尽くして広報もしましたが、売れ行きはイマイチです。
だからこそ見に来てくださる方は貴重で、
私たちは大切に思い、心よりお待ちしています。


ドーム映像作品「HIRUKO」上映5月9日14日16日18:00
西新井ギャラクシティ内プラネタリウム
チケット申し込み
メール受付 fulldome.hiruko@gmail.com
ホームページ
予告編
22 2019



ドーム映像作品「HIRUKO」の公開が2週間後に迫ってきました。
おそらくは世界中のどこでも、いまだ見たこともない映像に仕上がっていると思います。
プラネタリウムという球体の闇の空間に浮かぶ舞踏の身体。
それはナマのものとは違うが確実に身体の深い側面を捉えています。
人類が顕微鏡という道具をとおして初めて細胞を目にしたように、
テクノロジーの力で見えないものが見えるようになる瞬間があります。

道具は人間の使い方次第、
確かに過剰に発達した科学テクノロジーは時に人間を抑圧します。
しかし時には人間を解放する。
今回、私たちはプラネタリウムという、
映像表現としてはいまだ馴染みのない大きな球体の闇の空間に、
かつて古代人が、生の源流へと向けておこなった洞窟の中の儀式のように、
これまでになかった視力をもって、
霊性の追求のための、ある種の現代的な儀礼を実現したいと願っています。

ヒルコとは、
日本神話に出てくる、その不具ゆえに生まれてすぐに捨てられた神の名前です。
それはいまだ神という名前をもたない、原初の精霊たちのざわめきを内包し、
人間がその歴史過程の中で、後方へと置き去りにしてきた、
「霊性」「死」「身体」の暗喩でもあります。

身体と音と歌との、しかしセリフの全くない40分。
ストーリーとしての物語ではなく、身体と映像の力それ自体が、見る人を包み込み、
身体の内奥にある霊的次元に、いざなってくれるよう、
私たちは願っています。

平日のお忙しい時間帯ではありますが、貴重なお時間を、
わざわざ足を運んでいただければと、ここに告知いたします。

一同皆さんの来場を心よりお待ちしております !
いざ西新井のギャラクシティへ !


ドーム映像作品「HIRUKO」
上映日  5月9日(木) 14日(火) 16日(木) 18:00〜  各回トークショーあり。
場所   西新井ギャラクシティ(東武伊勢崎線西新井駅)
料金2000円
チケット申し込み → HIRUKOチケット
チケットはメールでも受け付けています fulldome.hiruko@gmail.com まで。

→ IHIRUKO公式サイト(詳細はこちらをごらんください)


10 2019
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ドーム映像作品「HIRUKO」の誕生。
はじめに飯田将茂監督から、舞踏を映像にしたいと企画が持ち込まれた時、
私は「特に断る理由がない」のでオファーを受けた。
が、正直あまり期待はしていなかった。
映像の人は映像の快楽を愛するあまり、身体を無視する傾向があるからだ。
それは別に悪いことではないが、身体をやっている身には違和感があった。

しかし飯田監督の身体に対する真摯な姿勢には、私も目を開かれる思いであった。
これは嬉しい誤算だった。
飯田監督も私も、舞台表現の踊りよりは、イザイホーや盆踊りのようなものに、
踊りと身体の豊かさを見出すたちであった。
身体と踊りを舞台の上ではなく、土地と人間の生の現場に置きたいと考えていた。

そして、
1年以上の時間をかけて、しずかな情熱のもとに、撮影は試行錯誤を繰り返し、
その過程で稽古場のメンバーに加えて、新たに外から次々に人が加わり、
監督・プロデューサー・出演者・音楽や和太鼓奏者・衣装・その他のスタッフ・協賛者と、
自然にヒルコチームが生まれて、ここまで進んできた。
それは出会いのドラマの連続だった。
ありきたりではあるが涙あり笑い驚きありの日々であった。
小さいけれど、確実な生成の渦の誕生だった。

そしてこの5月についに公開 !

今はこの作品をどうやって人々に届けるのか、その試行錯誤の日々。
社会の壁は厚い。
いくら情熱があっても作品の質が良くても、それを社会に届けるのは別の作業。
数あるイベントのなかで自分達の作品を選んで見に来てもらうのは、まことに困難だ。
制作部の人たちが知恵を絞って様々なツールの駆使を検討するなか、
アナログ人間の私はひたすらチラシやポスターの発送作業、
小劇場やギャラリーを訪ね、置チラシをお願いしてまわる日々。
あいかわらず自分の無力を感じるのであります^^;

ただ良いことは、この作品にかかわったことを誇りに思えること。
胸を張って人に勧めることができること。
試写をするたびにクオリティが上がり、
見終わったあとにしばし席に座りこんで、言葉にならない余韻を噛みしめる。
ドーム(プラネタリウム)という球形の闇のなかで、身体と音と歌声と、
少ない材料の、しかし力のある映像が、いまだ知らなかった気配で身体に浸透してくる。
距離感や遠近法が狂い、しずかな渦に巻き込まれる。
もしかすると、かつて洞窟のなかで行なわれた儀礼とかシャーマニズムは、
これに似たものであったのか、なんて思ってしまう。

見る人にとって確実に身体に残るものでありたい。
ぜひ見に来てくださいと、自信を持って勧められる。
ぜったい見なければ損だよといいたくなる。そんな作品です。


以下、「HIRUKO」上映に関する情報の詳細です。
(内容とチケット申し込みについては、公式サイトをお読みください。
予告編動画もご覧になれます)

  → HIRUKO公式サイト
  

ドーム映像作品「HIRUKO」

日時:2019年5月9日(木)18:00〜
      5月14日(火)18:00〜
      5月16日(木)18:00〜

場所: ギャラクシティ 2Fプラネタリウム
(〒123-0842 東京都足立区栗原1-3-1)
東武スカイツリーライン西新井駅下車、東口から徒歩3分
(施設内駐車場有(有料)、近隣にコインパーキングもございます)

内容: 18:00受付開始 18:30上映(43分)
19:10アフタートーク(約80分) 20:30 終演
(16日は特別ゲストで映画監督・演出家の押井守氏の登壇が決定しました!)

料金:2,000円 全席自由席
子供(3〜12歳)は1,000円割引

※終了時間に関しては、トークの内容と質疑応答の有無で早めに終わる可能性もあります。
※本上映に関して、会場ギャラクシティへの直接のお問い合わせはご遠慮ください。
25 2019

2月16日イベントあります




長いあいだブログを書いていなかったので、書き方を忘れてしまいました(笑)

えーと、
昨年中は映像作家の飯田将茂監督と、映像作品の撮影をしていました。
ドーム映像と言ってプラネタリウムで上映する、まだ未開拓の新しい分野です。
最近でプラネタリウムでも星を見るだけでなく、新しい可能性を探る動きがあるようです。
国内外ともにいろいろな利用の試みがなされています。

が、さすがに身体表現を映写するという試みはまだないようで、
しかも舞踏となると大変珍しい、
というよりマイナーすぎニッチすぎる、というところでしょう。
飯田監督はもともと身体に興味が強く、
すでにコンテンポラリーダンスの人たちと作品を作っています。
それが今回は舞踏、というわけで、これは前代未聞です。
すでにこの分野のパイオニアとして評価も高く、海外で映像の賞もとっている飯田監督も、
今回は試行錯誤の連続でした。
撮影と試写を繰り返し、方法を探ってきました。
飯田監督自身も私の稽古場で稽古をしています。
今まで映像作家さんと仕事したことはありますが、自分でも稽古して踊ろうとする人は初めてです。

ドーム映像の特徴として、映画のような四角いフレームがない、というのがあります。
物語が成立しにくい、背景がない。
そのかわり没入感がすごい。
なので、もしかしたら舞踏を映像にするのに向いているのかもしれない。
細部がとてもよく見える。臨場感がある。
そんなことを考えつつ、道なき道を歩いてきました。

昨年末にようやく撮影を終え、今は編集作業中です。
公開は5月。
西新井にあるプラネタリウムを皮切りに、全国のプラネタリウムで上映し、
海外の映像祭にもエントリーすることになっています。
(ドーム映像の世界的拠点はドイツだそうです)

この映像作品のタイトルは「HIRUKO」
人間の歴史が始まると同時に、その歴史の裏側へと姿を隠した古層の神を意識したものです。
上映が近づきましたら情報を掲載しますので、
どうぞお楽しみに、ぜひ見にきてください !
私だけでなく稽古場の生徒さんも出演しています。
たぶんびっくりするようなものになると思います。

さて、それで・・
「HIRUKO」上映に先駆けて、プレイベントとして、
「HIRUKO 水の祀り」-いのちを祝う失われた儀礼-
というのを 
   
   2月16日 千葉市美術館   

で行います。
映像と舞踏とマルシェの、静かなる仮想の祝祭を演出するものです。
よろしかったら遊びにきてください。
マルシェもあるので気楽な、でもちょっと厳かな空間です。
(まつりに食べ物は必須^^)
予約は美術館のサイトからです。
これもそうとう異色のイベントになると思います !
ネオ・ルネサンス様式というかっこいい空間です。

 → 千葉市美術館



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10 2018

ILCの日本誘致を応援したい




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熱くなっているので長文をご容赦ください(笑)
押井守監督が発起人となっているリニアコライダーの日本への招致サポート運動。私も初めは関心が薄かった。なにしろ地味で、なんのことかよくわからない。

ILCプロジェクト(国際リニアコライダー計画)、これは宇宙物理学において宇宙の起源=ビッグバンを科学的に再現(創出)しようとする、人類の最大の夢の実現に向けての世界的プロジェクトです。見かけは地味ですが、宇宙ロケットを打ち上げるのと同じくらいのロマンなのです。具体的には世界最大の加速器を建設し、電子を衝突させる研究実験するもので、そのためのお金と土地が必要になります。世界中の科学者がこの加速器の建設を日本で行いたいと、日本政府からのOKサインを何年も待っている状態です。この分野における日本の優秀な技術と、設置するための経済的環境的条件から日本が最適とされています。このプロジェクトの実現がなかった場合、宇宙の起源の謎に挑む実験は世界的に凍結されます。

このコライダー(加速器)が設置されると、世界中から何千人という一流の科学者が日本の東北の北上山地周辺に住みつき、今後何十年にもわたって研究が進み、ひとつの文化都市が生まれるわけです。農家のオジサンの隣の住人は外人の科学者、なんてことになるわけです。

日本は戦後、ただひたすら経済価値のみを追求して進んできました。そこでないがしろにされたのが「文化」です。日本には金はあるけど(それも最近はあやしいけど)世界に誇れる文化がない。そして押井監督は科学は技術である前に文化だということを強く訴えています。科学は文化であり哲学だ。エジプトにピラミッドがあるように日本にコライダーを。

科学に対して、あまり評価したくない気持の人もいるかもしれません。私にもそういう気持はあります、でも私達の生活のほとんどが科学の成果で作られています、スマホでもパソコンでも。科学は人間を生かしも殺しもします。だからこそ製品を生み出す単なる技術ではなく、科学には哲学が必要で、科学を文化にしていかなくてはならないのです。

宇宙科学は宇宙探求を人間の外部世界においています。私のとりくんでいる身体は、人間の身体の内部に宇宙を探求するものです。身体は昔から小宇宙だといわれているのはダテではありません。微小な物質が宇宙の謎を解く鍵であるように、身体の内部も微粒子が鍵になります。このことはわかりにくいでしょうが、ごく少数の身体探求者には周知のことです。最先端の宇宙物理学と、身体という究極のアナログ世界は、内部と外部というかたちでシンクロしているのです。
私のコライダーとの接点はそういうものです。そして日本も一つくらい文化において世界貢献をしようよ、ということなのです。

コライダー招致に向けて、今は一般社会からの後押しが最後の決め手になるということです。偉大なプロジェクトですが、その見かけが地味なために一般には知られていません。メディアは芸能人の不倫はとりあげても、こういう問題はとりあげません。政府を動かすのは一般の人たちの強い後押しなのです。今年の夏8月くらいまでには、このサポート運動を一つの大きな力にしたい。もうあまり時間がないそうです。
これを読んで興味を持たれた方は、以下のサイトを見て、賛同してくださるなら、ぜひサポーターになってほしくて、こんなに長い投稿をしました。サポーターになる手続きはサイトに記載されています。SNSやネットを通して一般の方が応援してくださることが大きな力になります。サポーターになることに踏み切れなくても、関心を持っていただければ嬉しいです。

  → ILCの日本誘致を応援しよう

  → 国際リニアコライダー計画


写真は、先日おこなわれたILCサポート運動の報告会の様子です。